題しらず | 読人知らず | |||
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歌の内容は、名残惜しく別れる袖に光る白玉を君の形見として包んで行こう、ということ。 "君が形見" の涙とは、相手の涙なのか、自分の涙なのか微妙なところである。別れる二人が男女という前提ならば、抱き合って移った相手の涙と考えるのが自然だろう。ただ、相手の姿を映した白玉を大切に持ってゆくと見れば、自分の涙としてもおかしくはないような気もする。 「あかずして」という言葉を使った歌については 396番の歌のページを参照。 「あかで」+「別れ(離れ)」+「形見」を使った歌としては、恋歌四に次の読人知らずの歌がある。 |
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「形見」という言葉を使った歌の一覧は 743番の歌のページを参照。 |
( 2001/09/05 ) (改 2004/02/25 ) |
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