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古今和歌集の部屋
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巻十八
題しらず
読人知らず
950
み吉野の 山のあなたに 宿もがな 世の憂き時の 隠れがにせむ
あなた ・・・ 向こう側
宿もがな ・・・ 宿があったらいいのに
吉野の山の向こう側に宿があったらいいのに、そうしたら世の中が嫌になった時の隠れ家にするのに
、という歌。
厭世の歌であるが、 "宿もがな" という言葉の響きのせいもあって、どこかやんわりとした感じのする歌である。 「もがな」という願望の連語を使った歌の一覧については
54番
の歌のページを参照。 「あなた」という言葉を使った歌の一覧は
379番
の歌のページを参照。
( 2001/11/14 )
(改 2004/02/06 )
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