題しらず | 読人知らず | |||
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「摘む」と 「抓む(=つねる)」を掛けている。 「で」は打消しの接続助詞。 「摘まないで/つねってみないで」ということ。 「端(つま)で」ということではないようである。この打消しの 「で」は、537番の「言はで心に 思ひこそすれ」、629番の「渡らでやまむ ものならなくに」、 797番の「色見えで うつろふものは」などでも使われている。 どうでもいいような戯れ歌だが、「つねる」ということを詠った誹諧歌にはもう一つ 1031番の藤原興風の「人もつむやと」という若菜を使った歌があり、「野辺でつむ(つねる)」という表現が面白く思われていたのであろう。 |
( 2001/12/06 ) (改 2004/02/13 ) |
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