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古今和歌集の部屋
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巻二
春のとくすぐるをよめる
凡河内躬恒
127
梓弓 春たちしより 年月の いるがごとくも 思ほゆるかな
思ほゆ ・・・ 思われる
弓に弦を「張る」ということを「春」に掛け、
立春の日から矢を射るように早く時間が過ぎてゆくように思える
、と詠ったもの。いわゆる 「光陰矢の如し」ということだが、矢をつがえてトーンと放つような言葉の勢いがある。この歌と同じく「思ほゆ」を使って春の短さを詠っているものに次の藤原興風の歌がある。
351
いたづらに すぐす月日は
思ほえで
花見てくらす
春ぞ少なき
「思ほゆ」という言葉を使った歌の一覧は
33番
の歌のページを参照。また、「梓弓」という枕詞を使った歌の一覧は
20番
の歌のページを参照。
( 2001/11/20 )
(改 2004/03/11 )
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