題しらず | 読人知らず | |||
145 |
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夏山に鳴くホトトギスよ、自分を思ってくれる心があるなら、鬱々としたこの私に声は聞かせないでほしい、という歌。 832番の上野岑雄の歌にも出てくる "心あらば" という言葉が効いている。ホトトギスの声が、人の心を切ない方に引っ張るということは、次の素性法師や読人知らずの歌などにも見られる。 |
143 |
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146 |
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"夏山に" という言葉を次の歌と並べて見ると、山が元々ホトトギスがいる場所であり、五月になるとまずそこで声を上げ、次第に里に下りてきて夏が終わると再び山に帰る、というパターンでとらえられているようである。この歌ではまだホトトギスは山にいてその声が遠くに聞こえている状態なのであろう。 |
151 |
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また上記の 143番の歌と似たところがあるが、次の貫之の歌でも、山で鳴くホトトギスの声を聞いて心が揺れるということを詠っている。 |
162 |
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( 2001/09/25 ) (改 2003/10/28 ) |
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