堀川のおほきおほいまうちぎみ、身まかりにける時に、深草の山にをさめてけるのちによみける | 上野岑雄 | |||
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一つ前の 831番の歌と同じく、堀川のおほきおほいまうちぎみ=藤原基経が 891年一月に亡くなった時のもので、文字通り、深草の野辺の桜よ、心があるなら、今年ばかりは墨染めの色でに咲け、という歌。わかりやすく言葉に勢いのある歌である。 作者の上野岑雄(かむつけのみねを)の歌は、古今和歌集の中でこれ一つだけであり、その生涯は生没年を含めて不明である。 「墨染め」という言葉が出てくる歌は、以下の忠岑と読人知らずの歌の二つの他に、1001番の長歌でも「墨染めの 夕べになれば」というものがある。 |
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また、「心あらば」という言葉を使った歌には 145番に「夏山に 鳴く郭公 心あらば」という読人知らずの歌がある。 |
( 2001/09/05 ) (改 2004/01/25 ) |
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