題しらず | 読人知らず | |||
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今更に山へ帰るな、ホトトギスよ、声の続く限りはこの庭で鳴け、という文字通りの歌で、ホトトギスの声を惜しむ歌であるが、どことなく、五月蝿い孫が遊びに来ていて、その子が帰る時の老夫婦の心境のような感じでもある。 この歌に続けて山に帰る(とされていた)ホトトギスに伝言を頼む 152番の「やよやまて 山郭公 ことづてむ」という三国町(みくにのまち)の歌が置かれているが、同じ "今さらに" という言葉ではじまる 957番の「今さらに なにおひいづらむ 竹の子の」という躬恒の歌と並べて見たい感じもする。また、この歌のウグイス・バージョンとしては、131番に藤原興風の「声絶えず 鳴けやうぐひす ひととせに」という歌がある。 「かぎり」という言葉を使った歌の一覧は 187番の歌のページを参照。 |
( 2001/09/25 ) (改 2004/03/11 ) |
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