山にほととぎすの鳴きけるを聞きてよめる | 紀貫之 | |||
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また、この 「まつ山」が、次の 「みちのくのうた」で詠われている 「末の松山」のような具体的な地名なのかどうかは不明である。逆に 「松」をはずして 「待つ」だけを見るということもできなくはないが、 "鳴くなれば" という続き方からすると駄洒落が入っていると見るのが自然だろう。 |
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さらにこの歌は、849番の「今朝鳴く声に おどろけば」という哀傷歌にもつながるものがあり、内容は単純だが言葉の張り方には充実したものが感じられる。 「うちつけに」という言葉が使われている他の歌については 12番の歌のページを参照。 |
( 2001/09/27 ) (改 2004/01/21 ) |
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