朱雀院の女郎花あはせによみてたてまつりける | 壬生忠岑 | |||
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人に見られるのが嫌なため、オミナエシは秋霧にひたすら隠れているようだ、という歌。この歌の場合 "立ち隠る" の主語はオミナエシであるが、次の友則の 「秋霧」の歌と並べてみると、「秋霧が立つ」ということにも合わせているように見える。 |
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「立ち隠る/立ち隠す」という言葉を使った歌の一覧は 1038番の歌のページを参照。 二句目が「ことや」ではじまる歌としては、108番に藤原後蔭の「花の散る ことやわびしき 春霞」という歌があり、この忠岑の歌はそちらをポイントして 「春霞−秋霧」としているものとも考えられる。 「春霞」と 「秋霧」を詠った歌の一覧は 210番の歌のページを参照。 歌自体は 「女郎花」を 「女(をみな)」に見立てた平凡さが目に付き、同じ 「秋霧−女郎花」という道具立てならば、次の誹諧歌の方が動きがあって面白いが、「女郎花あはせ」という場を考えれば無難なところなのかもしれない。 |
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( 2001/09/06 ) (改 2004/02/26 ) |
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