朱雀院の女郎花あはせによみてたてまつりける | 凡河内躬恒 | |||
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103 |
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あるいは作者が躬恒ということを考えれば、"しるけれ" (著し:=明らかな)とは言っているけれど、「いい香り」だとは言っていないよ、ということで、秋風の存在感を詠ったものなのかもしれない。また、上記の 103番の元方の歌は「寛平御時后宮歌合」のもので、この「朱雀院の女郎花あはせ」より前であることがわかっているので、単にそのパロディであるとも考えられなくもない。 しかし、普通に読めば 「女郎花」に女(をみな)を合わせ、次の貫之の歌に近い、目の前にいない相手への恋の気持ちを含めて詠ったものと考えられる。 |
475 |
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オミナエシが風に揺れる様子を詠ったものとしては、同じ歌合せの歌に次の藤原時平のものがある。躬恒の歌が花をかすめるような風を詠っているのに対し、時平の歌はオミナエシを真ん中に据えたポートレートのような趣きを持っている。 |
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「秋風」を詠った歌の一覧は 85番の歌のページを参照。 |
( 2001/08/12 ) (改 2004/03/11 ) |
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