題しらず | 藤原関雄 | |||
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こうした歌を 「ああ、紅葉の歌ね」というだけで済ませてしまうのはもったいない気がする。 「山の錦」というイメージを膨らませておいて、最後に "散る" と引き寄せている上手さを味わいたい。言葉の錬金術の寸止めという感じである。 56番の素性の 「春の錦」、297番の貫之の 「夜の錦」と並べて見たい。 「錦」を詠った歌の一覧については 296番の歌のページを参照。 |
( 2001/11/28 ) (改 2004/03/07 ) |
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