題しらず | 大江千里 | |||
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今朝はどのように起きたかも憶えていません、昨日の夜のことを思い出すと心が消え入るように切なくなります、という歌。 強調の 「しも」に 「霜」を掛け、「置く−起く」として、"思ひいづる" に 「日出づる」を掛けている。 「方」には 「方向/場所/方法」などの意味があり、この歌ではどれと特定するのは難しいが、要はもう日が出て消えてしまって霜が置いたのもわからない、ということを添わせている歌である。 「方」という言葉を使った歌の一覧は 201番の歌ページを参照。 「霜」で 「消える」歌としては 564番の友則の「我が宿の 菊の垣根に 置く霜の」という歌が思い出される。また、「思ひ出づ」という言葉を使った歌の一覧については 148番の歌ページを、「かなし」という言葉を使った歌の一覧については 578番の歌ページを参照。 |
( 2001/11/07 ) (改 2004/01/04 ) |
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