題しらず | 平貞文 | |||
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歌の前半だけを見ると、また 504番の「枕のみこそ 知らば知るらめ」のような歌か、と思うが、ここでは "もらしつるかな" がメインで、つい人に言ってしまったという歌である。涙をつい流してしまうという歌としては、809番の菅野忠臣(すがののただおむ)の「心弱くも 落つる涙か」という歌が連想されるが、その歌は恋歌五にあって、また状況がこの歌とは少し違う。 「せきあへず」という言葉を使った歌としては、安倍清行の歌に対する 557番の小野小町の返しに「我はせきあへず たぎつ瀬なれば」という歌がある。 「あへず」という言葉を使った歌の一覧については 7番の歌のページを参照。 |
( 2001/10/11 ) (改 2004/01/12 ) |
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