寛平の御時きさいの宮の歌合せのうた | 菅野忠臣 | |||
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菅野忠臣(すがののただおむ)は生没年不詳、879年従五位下。古今和歌集に採られている歌はこの一首のみ。 歌の意味は文字通りで、つれない人をもう思わないと決心しても、心が弱く、やはり落ちてしまう涙であることよ、ということ。 "今は恋ひじ" という強い言い方と "心弱くも 落つる涙か" という後半のコントラストがはっきりしていて、わかりやすい歌である。 「つれなき人」を詠った歌の一覧は 486番の歌のページを参照。また、この歌の 「つれなきを」というフレーズは 865番の「うれしきを 何につつまむ 唐衣」という読人知らずの歌を思い出させる。 「思へども」という言葉を使った歌の一覧は 373番の歌のページを参照。 |
( 2001/12/06 ) (改 2004/02/17 ) |
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