題しらず | 紀友則 | |||
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"身をわけて " という部分がわかりづらいが、 373番の伊香子淳行(いかごのあつゆき)の「思へども 身をしわけねば」という離別歌からの類推からすると、分身を作り出すというようなイメージであると思われる。自分だけに向けられていたはずの相手の心と体が、最近はどうも様子がおかしい、身が分かれて本体はよその人の元へ行っているような感じである、という状況か。 この歌での 「身」と 「心」は相手の心身で、友則が女性の立場で詠っている歌のように見える。 「らむ」と理由を推測す助動詞で結ばれているが、答えは 「秋−飽き」という駄洒落の中に、すでに出ているという歌である。 「秋風」を詠った歌の一覧は 85番の歌のページを、「人の心」という言葉を使った歌の一覧については 651番の歌のページを参照。 また、逆接の 「なくに」については 19番の歌のページを、恋歌で 「空」が使われている歌の一覧については 481番の歌のページを参照。 |
( 2001/10/25 ) (改 2004/03/11 ) |
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