東の方へまかりける人によみてつかはしける | 伊香子淳行 | |||
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一緒に行きたいとは思うけれども、この身を二つに分けるわけにもいかないので、「目に見えぬ心」をあなたと一緒に付き添わせましょう、という歌。 「目に見えぬ心」=この歌自体とも考えられる。詞書の東国に行ってしまった人に 「よみてつかはしける」という説明と、歌の "たぐへてぞやる" という言葉からすると、送別の場に出られなかったか、送別をしてもなお心残りがある気持ちでの歌のように見える。 「思へども」とはじまる歌には次の誹諧歌などがある。 |
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「思へども」という言葉を使った歌をまとめてみると次のようになる。これらの他に、706番の歌の「思へどえこそ たのまざりけれ」という言葉も似たようなニュアンスである。 |
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( 2001/10/25 ) (改 2004/02/17 ) |
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