題しらず | 凡河内躬恒 | |||
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「はやく言ひてしこと」が自分が言ったことなのか、相手が言ったことなのかは微妙で、どちらともとれる。 782番の小野小町の「言の葉さへに うつろひにけり」という歌の場合と同じように、二人がかつて取り交わした言葉と考えて、「二人」ともとれないこともない。 この歌の "はやく" は、856番の歌の読人知らずの哀傷歌にある「たつ野とはやく なりにしものを」と同じ使われ方である。また、「はやく」の意味が異なるが、「吉野川/はやく」という言葉を使った歌としては、651番に「吉野川 水の心は はやくとも」という読人知らずの歌もある。 「つらし/つらき」という言葉を使った歌の一覧は 624番の歌のページを参照。 |
( 2001/11/14 ) (改 2004/01/27 ) |
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