中務のみこの家の池に舟をつくりて、おろしはじめて遊びける日、法皇御覧じにおはしましたりけり、夕さりつかた、かへりおはしまさむとしけるをりによみてたてまつりける | 伊勢 | |||
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歌の意味は、水の上に浮かべる舟が法皇様であるなら、ここが停泊所でありますと言いたいところですが、ということ。 "浮かべる舟の 君ならば" という部分が少しわかりづらいが、舟遊びをした余韻で法皇を舟に譬えたものか。これと似たような格助詞「の」が使われているものとしては、1090番の 「みちのくのうた」に 「をぐろさき みつの小島の 人ならば」というものがある。 「〜ましものを」という言葉を使った歌の一覧については、125番の歌のページを参照。 |
( 2001/11/14 ) (改 2004/02/03 ) |
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