初瀬にまうづる道に、奈良の京にやどれりける時よめる | 二条 | |||
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歌の意味は、ふるさとは人を古いものとする里ということで、それを避けてやって来たのだけれど、よく考えるとこの奈良の都も 「ふるさと」と呼ばれる嫌な名前であったのでした、ということ。 「奈良の都」が 「ふるさと」と呼ばれることを前提としたもので、「古里」を避けて 「都」についたけれど、という趣向のようである。 "こしかども" は、一見 「こし+かども」のように見えるが、「こ+しか+ども」で、「来(く)」の未然形+過去の助動詞「き」の已然形+「ども」。 「来たのだけれども」ということ。次の大江千里の歌の 「ひちにしかども」も 「ひち+に+しか+ども」という似たようなかたちをしている。過去の助動詞「き」の已然形の 「しか」を使った歌の一覧は 172番の歌のページを参照。 |
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"人ふるす里" の「ふるす」は四段活用の「古す」という動詞の連体形。誹諧歌には 「ふるす」を 「古巣」に掛けた次のような読人知らずの歌もある。 「古す」を使った歌の一覧については 248番の歌のページを参照。 |
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( 2001/10/22 ) (改 2004/02/25 ) |
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