題しらず | 読人知らず | |||
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風に吹かれて居場所も定まらない、塵のようなこの身は、もうどちらに行くのかさえわからなくなってしまったようだ、という歌。 "風の上に" という出だしが効いている。似たような内容の歌に 286番の「ゆくへさだめぬ 我ぞかなしき」という読人知らずの歌があるが、そちらは 「秋風/紅葉」という道具立てがしっかりしていて、この歌の漂泊する感じとはまた違った趣きがある。この歌の他に 「行方知れず」と詠った歌には次のようなものがある。 |
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「ゆくへ」という言葉を使った歌の一覧は 80番の歌のページを、「べらなり」という推測を表わす助動詞を使った歌の一覧については 23番の歌のページを参照。 |
( 2001/10/16 ) (改 2004/02/09 ) |
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