巻五 |
0267 |
佐保山の ははその色は 薄けれど 秋は深くも なりにけるかな |
秋歌下 |
巻五 |
0302 |
もみぢ葉の 流れざりせば 竜田川 水の秋をば 誰か知らまし |
秋歌下 |
巻六 |
0325 |
み吉野の 山の白雪 つもるらし ふるさと寒く なりまさるなり |
冬歌 |
巻六 |
0332 |
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 |
冬歌 |
巻十二 |
0590 |
我が恋に くらぶの山の 桜花 間なく散るとも 数はまさらじ |
恋歌二 |
巻十五 |
0826 |
あふことを 長柄の橋の ながらへて 恋ひ渡る間に 年ぞへにける |
恋歌五 |
巻十七 |
0932 |
かりてほす 山田の稲の こきたれて なきこそわたれ 秋の憂ければ |
雑歌上 |