志賀の山越えに女のおほくあへりけるに、よみてつかはしける | 紀貫之 | |||
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歌の意味は、山を越えてくると目の前が開け、そこに避けきれぬばかりの花びらが舞い散ってきた、ということで、普通に見れば女性たちの華やかさを詠っているものだが、 "道もさりあへず" という言葉からは、少し邪魔、というニュアンスも感じられる。 404番の 「あかでも人に 別れぬるかな」という歌と同じ行程での歌と見ることもできるが、それと比べると相手が多数なので、その分歌が軽い感じがする。 「花ぞ散りける」という言葉を使った歌の一覧は 117番の歌のページを参照。 貫之以外の 「志賀の山越え」の歌としては次の二つある。意図的に季節の違うものを選んだのかどうかはわからないが、並べて見ると面白い。 |
303 |
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「梓弓」という枕詞を使った歌の一覧は 20番の歌のページを、「あへず」という言葉を使った歌の一覧については 7番の歌のページを参照。 |
( 2001/07/17 ) (改 2004/03/10 ) |
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