二条のきさきの春宮の御息所と申しける時に、御屏風に竜田川にもみぢ流れたるかたをかけりけるを題にてよめる | 素性法師 | |||
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この川の下流、紅葉が流れて停泊する河口には、深い紅の浪が立つことでしょう、という歌。 250番の文屋康秀の「浪の花にぞ 秋なかりける」の逆を行った歌のようにも見え、301番の藤原興風の「海人の流せる舟」のような木の葉が集団で川を下って行き、「みなと=湊」にひしめいている様子と見ても面白いかもしれない。 紅が深いということを詠った他の歌としては、次のような読人知らずの恋歌がある。 |
723 |
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「紅」を詠った歌の一覧は、その 723番の歌のページを参照。 また、作成時期の前後は確定できないものの、311番の貫之の「みなとや秋の とまりなるらむ」という歌は同じ竜田川の歌でもあり、この素性の歌との関連性が感じられる。 |
( 2001/09/27 ) (改 2004/03/06 ) |
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