題しらず | 読人知らず | |||
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紅花の初花で染めた布は色が深い、それと同じで初めて思いそめた深い恋心を私が忘れることがあるだろうか、という歌。 古今和歌集の配列からいえば、この歌は恋歌四の恋の終わり近くの歌群の中で、二人の関係が離れるか元に戻るか微妙な局面での歌として置かれている。誹諧歌の中には次のような読人知らずの歌もある。 |
1044 |
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恋のはじめの歌としては、ベニバナの別名である「末摘花」を詠った 496番の読人知らずの歌に「人知れず 思へば苦し 紅の」というものがある。また、ベニバナではないが "初花" の爽やかなイメージを伝える歌としては、春歌上に次の源当純(まさずみ)の歌がある。 |
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「紅」を詠った歌をまとめてみると次のようになる。 「思ひそむ」という言葉を使った歌の一覧は 471番の歌のページを参照。 |
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( 2001/10/30 ) (改 2004/03/06 ) |
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