題しらず | 読人知らず | |||
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"したにを" の 「を」は、224番の読人知らずの萩の歌に「濡れてをゆかむ」とあるのと同じ詠嘆を表わす間投助詞である。また、最後の "ゆめ" は 「決して」という意味を表わす副詞。 "ねずり" の 「ね」を 「寝」に掛けて、 "ゆめ" を 「夢」に掛けて 「夜」関係の縁語としている。 「紫」の色合いが美しい歌である。もちろん 「紫のねずみの衣」ではない。 「紫」という言葉を使った歌には次のようなものがある。 |
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また、「恋しくは」という言葉を使った歌の一覧については 285番の歌のページを、「色に出づ」という表現を使った歌の一覧は 663番の歌のページを参照。 |
( 2001/11/08 ) (改 2004/02/06 ) |
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