題しらず | 凡河内躬恒 | |||
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笹の葉の上に置く初霜は夜寒いため、凍りつくが、それが透明で色が出ないように、二人の仲は他人に絶対知られないようにしよう、という歌。 "しみはつくとも" の 「しみ」には 「凍む」と 「染む」が掛けられ、「染む」から「馴染む」につながっているようにも見える。三句目までは 「しみはつくとも」を導くための序詞と考えられるが、二人が逢えずにいる状態を表しているものとも考えられる。老人になって顔にシミがつくまでずっと、ということではないようである。 同じ躬恒の歌で "初霜" を使っているものとしては、百人一首にも採られていて有名な 277番の菊の歌があるが、次の甲斐の国への旅上で詠まれた歌は、この歌と言葉遣いがよく似ており、おそらく同根であると思われる。 |
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「初霜」を詠った歌の一覧は 277番の歌のページを、「〜を〜み」というかたちの歌の一覧については 497番の歌のページを参照。 また 「色に出づ」という表現を使った歌には次のようなものがある。 |
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( 2001/11/20 ) (改 2004/03/08 ) |
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