題しらず | 清原深養父 | |||
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「満ち潮−干る−潟−海松布−浦」という縁語の中に、「干る間−昼間」「寄る−夜」「海松布−見る目(=逢うチャンス)」の掛詞を入れているものである。 「みるめ」という言葉を使った歌の一覧は 669番の歌のページを参照。 "あひがたみ" の中に 「潟」(潮が引いている時に現われる遠浅の場所)が含まれている。 「み」は 「(あひ)難し(かたし)」という形容詞の語幹についた理由を表わす接尾語である。 「〜を〜み」という歌の一覧については 497番の歌を参照。 「あふことかたし」と言っている歌については 765番の歌のページを参照。 この歌と同じ 「こそ待て」で終わる歌に、次の読人知らずの歌がある。 |
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深養父の歌の方は複雑でやや言葉がぎくしゃくしているもののよく練り込まれている感じで、417番の「ふたみのうらは あけてこそ見め」というの藤原兼輔の歌を思い出させる。ただ、調べとしては読人知らずの 「宮城野」の歌の方がなめらかで好ましい感じがする。 |
( 2001/07/31 ) (改 2004/03/05 ) |
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