題しらず | 読人知らず | |||
678 |
|
逢わなければ恋しいこともなかっただろうに、こんな思いをするなら噂にだけ聞いておけばよかった、という歌。続く 679番の貫之の歌では「見ずは恋しと 思はましやは」とたたみかけている。 「あひ見る」という言葉を使った歌の一覧は 97番の歌のページを参照。 「音に聞く」という表現を持った歌の一覧については 470番の歌のページを参照。この歌では 「見る−聞く」の対比がシンプルに使われている。 "なからまし"は、「なから+まし」で、形容詞「なし」の未然形+反実仮想の助動詞「まし」である。これと同じかたちをもつ歌の一覧は 712番の歌のページを参照。 「べかりけり」という言葉を使った歌の一覧は 40番の歌のページを参照。 |
( 2001/11/19 ) (改 2004/02/12 ) |
前歌 戻る 次歌 |