紀の利貞が阿波の介にまかりける時に、むまのはなむけせむとて、けふといひおくれりける時に、ここかしこにまかりありきて夜ふくるまで見えざりければつかはしける | 在原業平 | |||
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歌の内容は、人を待つことがこれほど苦しいとは今やっとわかった、待つ人のいる里をもっと足しげく通うべきだったよ、ということ。 「枯る」に 「離る」をかけた 338番の「冬草の 枯れにし人は おとづれもせず」という躬恒の歌が思い出される。 「離る(かる)」という言葉を使った歌の一覧については 803番の歌のページを、「べかりけり」という言葉を使った歌の一覧については 40番の歌のページを参照。 また、この歌は業平が紀利貞を送るという設定になっているが、逆に利貞が(「藤原のきよふ」を)送る側として詠んだ次のような離別歌もある。 |
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( 2001/08/30 ) (改 2004/03/05 ) |
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