比叡にのぼりてかへりまうできてよめる | 紀貫之 | |||
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山が高いので、近くに行きたいと思いながらも、しかたなく帰ってきたが、風はきっと思うがままにするのだろう、という歌。 花を散らす風は近づけるのに、花を愛する自分は近づけないという口惜しさを詠っている。 227番の布留今道の「女郎花 憂しと見つつぞ ゆきすぐる」という歌は、この歌と感じが少し似ている。 "山高み" のような 「名詞+形容詞の語幹+み」というかたちの言葉を使った歌の一覧は 50番の歌のページを参照。 また、この歌は 「山/高/見/来/我/花/風/心/任」などの語が目立っていて、ソフトな漢詩のようでもある。この歌の一つ前には、散る花を雪に譬えた躬恒の次の歌がある。 |
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「まかす(任す)」という言葉を使った歌には次のようなものがある。 |
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「べらなり」という言葉を使った歌の一覧については 23番の歌のページを参照。 |
( 2001/09/27 ) (改 2004/03/10 ) |
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