題しらず | 読人知らず | |||
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"山高み" は 「山+高+み」で「高」は形容詞「高し」の語幹、「み」は理由を表す接尾語である。これは 497番の歌のページで一覧している 「〜を〜み」というかたちと同じ意味である。古今和歌集の中で 「名詞+形容詞の語幹+み」のある歌をあげると次の通り。 |
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前に名詞や 「〜を」などが付かず、618番の業平の「浅みこそ 袖はひつらめ」のような場合は、それが理由を表す 「み」なのか、体言化する 「み」(名詞の「浅み」)なのかは微妙で区別しづらい。 「いたく〜するな」という歌としては、196番に「きりぎりす いたくな鳴きそ 」という藤原忠房の歌がある。 「いたく」という言葉が使われている歌の一覧は 893番の歌のページを参照。 また、この歌と同じく、心引かれるという意味の 「すさむ」が使われている歌としては、雑歌上に次のような読人知らずの歌がある。 |
892 |
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( 2001/09/28 ) (改 2004/02/26 ) |
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