人の花山にまうできて、夕さりつがたかへりなむとしける時によめる | 僧正遍照 | |||
392 |
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歌の意味は、夕暮れの垣根は山のように見えて欲しい、夜はとても越えられないと人がここに泊まっていってくれるように、ということである。古今和歌集の配列でいうと、一つ前の391番までは、旅に出る人への送別の歌が続いていたが、この歌から少し「離別」のニュアンスが変化している。 また 394番には、遍照が雲林院親王(=常康親王)を引き止める 「花のまぎれに 君とまるべく」という歌がある。 「見えななむ」は 「見え+な+なむ」で、「見ゆ」の連用形+完了の助動詞「ぬ」の未然形+願望の終助詞「なむ」で、「見えて(しまって)ほしい」ということ。 「ななむ」が使われている歌には次のようなものがある。 |
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( 2001/11/27 ) (改 2003/12/21 ) |
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