題しらず | 読人知らず | |||
538 |
|
私の心は浮草が上に茂った深い淵だろうか、深い思いを知る人はいない、という歌。 "浮草" そのものについては語らず、それが覆い隠している "淵" を "深き心" に譬えた歌である。譬えには意外性はないが、古今和歌集の中では他の「浮草」の歌は次のように「浮草」をメインにしているので、それをサブに回していることが新鮮に見えないこともない。
|
869 |
|
|||||
「人知れぬ恋の思ひ」を詠った歌の一覧は 496番の歌のページを参照。 「しげる」という言葉を使った歌の一覧は 550番の歌のページを、「〜なれや」という言葉で譬えを引き出している歌の一覧は 225番の歌のページを参照。 |
( 2001/12/05 ) (改 2004/03/14 ) |
前歌 戻る 次歌 |