題しらず | 読人知らず | |||
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"武蔵野" という荒原のイメージに "吹きと吹きぬる" という吹き乱れる野風を表わす言葉の重ねを合わせていて効果的である。同じ 「秋風」を使った 725番の「秋風に なびくあさぢの 色ことになる」という歌や、「吹きまよふ」という言葉の解釈の問題はあるが、781番の「吹きまよふ 野風を寒み 秋萩の」という歌をより強めたような感じに見える。 「なべて」という言葉を使った歌の一覧は 334番の歌のページを参照。 少し前にも 816番の「立ち返り」、817番の「あらすきかへし かへしても」という繰り返しのイメージの歌があったが、この歌の "吹きと吹きぬる" という表現も、一つ置いた次の平貞文の 「うらみてもなほ うらめしきかな」という言葉の重ねにつながっているようである。 |
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また、この歌から三首、「飽き」に掛けた 「秋風」の歌が続く。 「秋風」を詠った歌の一覧は 85番の歌のページを参照。 |
( 2001/12/06 ) (改 2004/03/11 ) |
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