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古今和歌集の部屋
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巻十九
題しらず
在原元方
1062
世の中は いかにくるしと 思ふらむ ここらの人に うらみらるれば
ここらの ・・・ 多くの
「世の中」というものは、どんなに苦しい思いをしているだろう、これだけ多くの人に恨まれていることを思えば
、という歌。
906番
や
1090番
にある、「人ならば」という言葉を補って考えるとわかりやすい。この歌に続く、次の歌も同じように 「年」を擬人化したものである。
1063
何をして 身のいたづらに
老いぬらむ
年の思はむ
ことぞ
やさしき
「ここら」という言葉を使った歌を一覧にしておくと次の通り。
109番
誰におほせて
ここら
鳴くらむ
素性法師
203番
誰をまつ虫
ここら
鳴くらむ
読人知らず
359番
ここら
の年を
あかずもあるかな
紀友則
1062番
ここら
の人に
うらみらるれば
在原元方
( 2001/11/06 )
(改 2004/02/20 )
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