寛平の御時きさいの宮の歌合せのうた | 紀貫之 | |||
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表現としては "吹く風と 谷の水とし なかりせば" という振りかぶり方が中心のように見えるが、歌の起点はやはり 「み山隠れの花」にあり、前半はそこから逆算して求めている感じである。 「吹く風」を詠った歌の一覧については 99番の歌のページを参照。 「なかりせば」という言葉は、業平の 53番の「世の中に 絶えて桜の なかりせば」という歌を連想させ、「花・見ましや」という結びを持っている歌としては、63番に同じく業平の「消えずはありとも 花と見ましや」という歌がある。 「まし」は、反実仮想の助動詞で、「そんなことはないだろうが」というニュアンスを含む仮想を表す。 「ましや」というかたちで使われている歌をまとめてみると次の通り。 |
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その他のかたちで 「まし」を使っている歌については 46番の歌のページを参照。 |
( 2001/12/03 ) (改 2004/02/26 ) |
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