寛平の御時きさいの宮の歌合せのうた | 読人知らず | |||
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梅の香りを袖に移して 「春の形見」としよう、という言葉のままの歌で、「人のとがむる 香にぞしみぬる」という 35番の読人知らずの歌の裏返しになっている。また、次の読人知らずの歌は 「恋しき時の思ひ出=形見」と見れば、この歌のバリエーションであるとも考えられる。 |
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その他、「形見として留める」という歌としては、恋歌四に、「裳」を 「藻屑」に掛けた次の藤原興風の歌がある。 「形見」という言葉を使った歌の一覧は 743番の歌のページを参照。 |
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"形見ならまし" の 「まし」は反実仮想の助動詞と呼ばれ、「そういうことはないだろうが」というニュアンスを含む仮想を表す。また、他の語と結びついて使われることも多く、連語のようにして使われている例については以下の歌のページを参照。
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( 2001/09/10 ) (改 2004/02/26 ) |
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