うめ | 読人知らず | |||
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"恋しかるべき"の「恋しかる」は「恋しく+ある」の短縮形で、この「べき」は "つねなるべくも" の「べし」とだぶっていて、太い二本の梁のような太い調子で歌を支えている。それはまた、間に置かれた "見えぬかな" という言葉の語感の柔らかさを際立たせる役割もしている。 「〜かるべし」という表現を使った歌の一覧については 270番の歌のページを参照。 "あなう" は 「あな+う」で、現代では奇妙な響きに感じるが、古今和歌集の中ではこの歌の他に四つの歌で使われている。その中で印象深いものは、体言止めで終わっている小野篁の歌と 「卯の花」に掛けた読人知らずの歌の二つである。 |
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「あな」という感嘆詞を使った歌をまとめてみると次の通り。 |
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( 2001/08/20 ) (改 2004/02/13 ) |
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