題しらず | 僧正遍照 | |||
770 |
|
私の家は道も見えないほどに荒れ果ててしまいました、つれない人を待っている間に、という歌。 この歌は恋歌だが、紅葉で道が失われるという歌には 288番の読人知らずの「もみぢ葉の 降り隠してし 道と見ながら」という歌などがあり、雪で道が隠されるという歌には 322番の読人知らずの「我が宿は 雪降りしきて 道もなし」という歌などがある。 "待つとせしまに" という結び方は、113番の小野小町の「ながめせしまに」という歌を連想させる。また同じ遍照の歌に 248番の「里は荒れて 人はふりにし 宿なれや」という歌がある。 「荒れたるもの」を詠った歌の一覧は 237番の歌のページを、 「つれなき人」という言葉を使った歌については 486番の歌のページを参照。 |
( 2001/10/18 ) (改 2004/01/15 ) |
前歌 戻る 次歌 |