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 2首  
   惟喬親王 これたかのみこ
 
 
   生年   844年(承和 十一)    没年   897年(寛平 九)
 父   文徳天皇    母   三条町

文徳天皇の第一皇子。 兼覧王の父。

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巻二  0074  桜花 散らば散らなむ 散らずとて ふるさと人の きても見なくに  春歌下
巻十八  0945  白雲の 絶えずたなびく 峰にだに 住めば住みぬる 世にこそありけれ  雑歌下

■ 詞書に名前が出てくる歌
巻九  0418  かりくらし 七夕つめに 宿からむ 天の河原に 我はきにけり  羇旅歌
巻九  0419  ひととせに ひとたびきます 君まてば 宿かす人も あらじとぞ思ふ  羇旅歌
巻十六  0854  ことならば 言の葉さへも 消えななむ 見れば涙の 滝まさりけり  哀傷歌
巻十七  0884  あかなくに まだきも月の 隠るるか 山の端逃げて 入れずもあらなむ  雑歌上
巻十八  0970  忘れては 夢かとぞ思ふ 思ひきや 雪踏みわけて 君を見むとは  雑歌下

   
 844年  承和 十一  生
 858年  天安 二  一月 大宰権帥
 十一月 大宰帥
 872年  貞観 十四  七月 出家
 897年  寛平 九  二月 没(五十四歳)