やよひのつごもりの日、花つみよりかへりける女どもを見てよめる | 凡河内躬恒 | |||
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歌の意味は、とどめておけるものではないが、散る花の一つ一つに、はかなく心が引かれるものだ、ということ。この歌と 「左兵衛定文歌合」で合わされている 130番の元方の歌から類推すると、 "とどむべき ものとはなしに" と言っている対象は 「春」であると考えられる。遠ざかってゆく女たちと花を見て春の終わりを惜しむ歌というところか。 「はかなし」は 「はかない・むなしい・心細い」というニュアンスを表す言葉で、それを使った歌には次のようなものがある。 |
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( 2001/11/29 ) (改 2004/02/10 ) |
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