あひ知れりける人のみまかりにける時によめる | 壬生忠岑 | |||
835 |
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寝ている間に見るものだけを夢と言おうか、いやそうではない、はかないこの世も現実とは思えない、という歌。厭世の歌のようにも見えるが、人が亡くなったことによって知ったこの世のはかなさを詠っているものである。 「夢−うつつ」を 「見る」という言葉でつなげているのが特徴だが、 833番の「寝ても見ゆ 寝でも見えけり」という友則の歌に、 834番の貫之の歌の 「うつつ」を取り込んだような感じの歌である。 「うつつ」という言葉が使われている歌の一覧については 647番のページを参照。 "見るをのみやは" の; 「やは」は反語を表しており、「のみ+や+は」というかたちを持った歌には、786番の「かけてのみやは 恋ひむと思ひし」という景式王の歌がある。 「のみや」という言葉を使った歌の一覧は 55番の歌のページを、 「やは」を使った歌の一覧については 106番の歌のページを参照。 また、言葉として 「夢」に 「見る/見えず」を合わせた歌に、恋歌四の次の伊勢の歌がある。 |
681 |
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「はかなし」という言葉を使った歌の一覧については 132番の歌のページを参照。 |
( 2001/11/29 ) (改 2004/02/25 ) |
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