人の家なりける菊の花をうつしうゑたりけるをよめる | 紀貫之 | |||
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詞書は「人の家にあった菊の花を移し植えたのを詠んだ」歌、ということで、咲きはじめた所から移ったので、色までも変わったのだな、という歌。詞書に「菊の花を」とあるので、花がついた状態で移し植えたものだろう。 「かはる−うつろふ」を合わせただけの凡庸な感じの歌だが、撰者たちがこの歌を菊の歌群の最後に置いたということは、 "咲きそめし" という初句で開花の時期を示し、"うつろひにけれ" という終わりの句で、花の終わりをしめくくるという菊の花の存続時間を一つの歌に込めたという点を見てのこととも考えられる。 「さへに」という言葉を使った歌には次のようなものがある。 「さへ」を使った歌すべての一覧は 122番の歌のページを参照。 |
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また、「うつろふ」という言葉を使った歌の一覧については 45番の歌のページを参照。 |
( 2001/11/06 ) (改 2004/02/17 ) |
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