かりのこゑを聞きて越にまかりにける人を思ひてよめる | 凡河内躬恒 | |||
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「春」に 「雁」を合わせることは 31番の伊勢の歌や 465番の在原滋春の物名の歌にもある。 「白雲」は 「立つ」から 「発つ」のイメージに合わせたものであろう。 「白雲」という言葉が使われている歌には次のようなものがある。 |
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また、"ことやつてまし" は、ざっと読むと 「言・やって・まし」に見えるが、「言+や+つて+まし」で、「伝つ(つつ)」の未然形に反実仮想の助動詞「まし」がついたかたちである。 「まし」が使われている歌の一覧は 46番の歌のページを参照。 帰る雁を見送って思いを述べている歌としては、羇旅歌に次の読人知らずの歌がある。 |
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( 2001/12/06 ) (改 2004/03/10 ) |
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